真言宗御室派大本大聖院の「包丁供養」は、長年使い練れた包丁に感謝して調理技術向上を願い、また、調理された生き物の霊を供養するために昭和58年から毎年3月8日に行われています。広島県内の調理師会の方々が顔をそろえます。
式の進行はまず始めに包丁塚の前に設えた祭壇の前で座主が読経し、使い古しの包丁を供養します。供養された包丁は包丁塚の裏から塚の中へ納められます。この後、包丁師による包丁式が古式に則って行われます。2011年は日本式包丁道三長流によるもので、刃渡り約30センチの包丁と長さ約50センチの箸を操ってまな板の上の豆腐を手で触れずに切り、「仏卍」の文字になるように並べて奉納しました。
ちなみに供養の費用は包丁1本で3,000円だそうです